もっと知る|参考書籍・WEB一覧

日本在来馬に関する書籍やWEBページをご紹介します。
このサイトは、こちらに掲載させていただいた書籍やWEBページの内容を参考に制作しております。
日本在来馬のことをもっと知りたい!と思った方は、ぜひ参考にしてみてください。

書籍

『日本の馬 在来馬の過去・現在・未来』

近藤誠司編,東京大学出版会,2021/10/13

古くから日本にいる馬――在来馬。人とともに生きてきたかれらは、これまでどのような道を歩み、これからどこへ行こうとしているのか。日本の在来馬の保存と活用に情熱を注いできた執筆者たちが、かれらの過去・現在・未来、そして生きざまに迫り、新しい馬と人の関係を考える。

もくじ
序 章 在来馬とはなにか(近藤誠司)
第1章 在来馬の遺伝的背景(戸崎晃明)
第2章 北海道和種馬――近代・現代の北海道を支えてきた馬(白井興一)
第3章 木曽馬――歴史と文化に育まれる馬たち(中川 剛)
第4章 御崎馬――家畜をやめた現代の半野生馬(秋田 優)
第5章 対州馬――島の暮らしを支えた優しい馬たち(豊田稔房・吉原知子)
第6章 野間馬――日本最小の在来馬(橋口 勉)
第7章 トカラ馬――孤高に生きる(岡本 新)
第8章 宮古馬――琉球王府を支えた馬(長濱幸男)
第9章 与那国馬――最西端にいる馬と人(高須正規)
第10章 在来馬の運動能力――ほんとうにタフなのか(松浦晶央)
第11章 在来馬の栄養特性――粗食に耐えられるか(河合正人)
終 章 在来馬の未来(近藤誠司)
あとがき(近藤誠司)

現存する日本在来馬8種について、各在来馬の専門家による論文を通して体系的にまとめられた稀少な書籍。遺伝的観点からの考察も詳細に行われています。日本在来馬について学びたい人にとっては必読の一冊です。

日本ウマ科学会誌にて詳しい紹介文が掲載されていますので参考にしてみてください▶ヒポファイルNo.87(2021年12月) 25 書籍紹介『日本の馬』近藤誠司編,紹介文:楠瀬良

『人と共に生きる 日本の馬』新装改訂版

高草操著,メトロポリタンプレス,2022/11/4

在来馬、祭りの馬、歴史の名馬等27種(件)を収録。ドサンコ、木曽馬、トカラ馬など在来の8種はもとより、相馬野馬追い、チャグチャグ馬コなど馬にかかわる祭り、地域・風土とそこに住む人に育まれた馬、史上の名馬などを写真とともに紹介する。著者多年のフィールドワークの成果が日本の馬の文化史として結実。2020年度JRA賞馬事文化賞を受賞したオリジナル版を新装復刊。

人と共に生きる馬とその営みをまるごと愛する著者の馬愛・馬文化愛にひたすら共感!日本全国で現地取材し、実際にその土地の馬と人と対話することによって綴られた生きた記録は、まるでこちらもその馬に会ってきたような気持ちにさせられる珠玉の一冊です。

出版社

カディブックス

与那国馬との生活をつづったエッセイ本や、馬と仲良くなる方法が描かれたゆるかわな絵本を出版している出版社。2024年、与那国島から久米島へ移転。

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WEB

公益社団法人日本馬事協会『日本在来馬について』

©日本馬事協会 https://www.bajikyo.or.jp/index.php

日本在来馬だけでなく日本の馬事全般について改良増殖・保護・普及啓発を行っている団体です。日本在来馬の血統登録や飼育頭数などのデータを取りまとめています。最新の飼育頭数についてはこちらでご確認ください。

公益社団法人 日本馬事協会
JAPAN EQUINE AFFAIRS ASSOCIATION

【本部】
〒104-0033 東京都中央区新川2丁目6番16号 馬事畜産会館7F
TEL:03-3297-5626 FAX:03-3297-5628
【北海道事務所】
〒063-0804
札幌市西区二十四軒4条5丁目9番地3号 北海道獣医師会館2F
TEL:011-642-5554 FAX:011-642-5521

公益財団法人馬事文化財団『日本の在来馬』

©JURI OGAWA https://www.bajibunka.or.jp/zairaiba/index.html

馬事文化の普及啓発と競馬の健全な発展のために設立された団体です。馬の博物館及びポニーセンターの管理運営、JRA競馬博物館の展示活動や管理運営、情報発信施設「Gate J.」の管理運営事業も行っています。特に日本在来馬について紹介するこのページは、馬好きの間では超有名なおがわじゅりさんのかわいらしいイラストと共にわかりやすくサクッと解説してくれています。

YouTubeチャンネルでは『馬と人 在来馬をめぐる8つの物語』と題して、各地で日本在来馬の保護活用に関わる人々にインタビュー。歴史・現状・課題を知る上で素晴らしい資料となっています。ぜひご覧ください!

公益財団法人馬事文化財団
〒231-0853 神奈川県横浜市中区根岸台1-3
TEL:045-662-7581 メール:info@bajibunka.or.jp

みんなの乗馬『馬の豆知識 馬の種類(日本在来馬)』

©みんなの乗馬 https://www.minnano-jouba.com/

乗馬の楽しさを多くの人に伝えたい!という想いから開設された、初心者のための乗馬総合サイトです。馬の豆知識を紹介するコーナーの中に、日本在来馬の基本情報・特徴・歴史について、写真とともにわかりやすくまとめられたページがあります。日本在来馬以外の馬種についても解説ページがあり、調べ学習をしたい学生さんにも役立つと思います。

日本列島知恵プロジェクト『にっぽん、馬紀行』高草操

©日本列島知恵プロジェクト http://www.chie-project.jp/011/index.html

かつて農家の大切な働き手として里山の風景になくてはならない存在だった「在来馬」。ドサンコ、木曽馬、野間馬をはじめ、その系譜を受け継ぐ稀少な馬たちの姿を列島各地に追った。

日本在来馬に関する取材記事
#01 子供たちのアイドルホース、野間馬
#02 サトウキビ畑のミャーコヌーマ(宮古馬)
#04 森をつくる馬、ドサンコ
#05 伝説の島に生きる、与那国馬
#06 孤高の黒馬、トカラ馬・その1
#07 孤高の黒馬、トカラ馬・その2~宝島編
#08 孤高の黒馬、トカラ馬・その3~中之島編
#09 木曽馬なくして木曽の歴史は語れない
#14 野生馬として生きる御崎馬
#15 初午祭を走る対州馬

『人と共に生きる 日本の馬』著者の高草操さんが、日本在来馬を含む日本全国各地に息づく馬文化を取材した紀行文です。

日本ウマ科学会

©日本ウマ科学会 https://jses.jp/index.php

日本ウマ科学会は、畜産学、獣医学に限定することなく、広くウマを学術的に検証・研究する日本で唯一の学会です。
日本ウマ科学会サイトでは、馬に関する研究・機関誌・学術誌の発行、講演や集会の開催、国際交流などをご案内。

PDF公開済みの日本在来馬に関する記載
▶ヒポファイルNo.67(2016年12月) 1-5 馬事往来『北海道和種と流鏑馬』,齊藤朋子 古村圭子
▶ヒポファイルNo.71(2017年12月) 1-4 学術論文『側対歩における北海道和種馬の走行速度と心拍数』,遠藤まり絵 北村菜美 吉田健佑 河合正人 白井興一 近藤誠司
▶ヒポファイルNo.73(2018年6月) 9-15 講演『日本在来馬の現在・未来』,藤田知己
▶ヒポファイルNo.79(2019年12月) 1-6 学術論文『かつて木曽馬と過ごした木曽の人々における馬に対する思い―デイサービス利用者ならびに最後の伝統的飼育者からの聞き取り―』,高須正規 千頭聡
▶ヒポファイルNo.82(2020年9月) 1-6 学術論文『木曽馬の保存に関わる人々の馬ならびにその保存に対する思い』,高須正規 千頭聡
▶ヒポファイルNo.85(2021年6月) 2-6 講演『在来馬の現状と馬事文化財団における取組み』,山野辺啓/7-11 講演『障がい者乗馬の普及と発展』,山口洋史
▶ヒポファイルNo.86(2021年9月) 12-15 馬事往来『ゲノム考古学からのウマ家畜化と
日本在来馬の起源に関する最新の知見』,戸崎晃明/16-22 馬事往来『馬搬振興会のあゆみ〜農林業における多様な馬の利活用に向けて』,尾立愛子

▶ヒポファイルNo.87(2021年12月) 25 書籍紹介『日本の馬』近藤誠司編,紹介文:楠瀬良
▶ヒポファイルNo.91(2022年12月) 28-32 会員通信『学生主体の在来馬取材:北海道和種馬の活用ととりまく人々』,小出明里 米田英里奈 佐藤 心(指導教員:村西由紀)

▶ヒポファイルNo.92(2023年3月) 1-8 学術論文『北海道和種馬の春機発動期における精巣発達に関する研究』,佐藤心 小出明里 金翔宇 山根慧悟 米田英里奈 近藤大輔 渡部浩之 佐々木基樹 (指導教員:村西由紀)

2015年12月分以降、学会誌発刊から2年経ったものはPDFファイルで無料公開されています。日本在来馬に関する内容も時々あり、非常に参考になります。年会費5,000円で一般会員に登録でき、最新の学会誌の送付やイベントの案内を受けることができます。

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